アジャイルHRでは代表の松丘啓司と講師の夛田素子によるYouTube「1on1チャンネル」を開設しています。本サイトでは、過去に配信した対談を1回ずつ短いコラムに編集してお届けします。

 

 

夛田: 前回、目標の共有についてお伝えしましたが、目標はどのぐらいの期間で見直しをしていますか?1年ごともしくは半期ごという会社が多いのではないかと思います。ニューノーマル時代において、目標は臨機応変に見直した方がよいのか、これまで通りの間隔で問題がないのかについて松丘さんに話を聞いてみたいと思います。

 

松丘:そうですね。目標によっては非常に短期の目標もあれば、長い期間の目標もあると思うので、一概に四半期ごとに見直すのがよいとか、半年ごとがよいとかいうわけでもないと思います。

 

ただ、最近の傾向では、四半期くらいで環境が大きく変わるので、それくらいで見直していく会社も増えています。ただ、問題は期間よりも目標の中身、内容です。 

 

かつての目標というのは必ずやり遂げるべきだという、必達目標みたいなものでした。何個を売りますというように、どちらかというと努力の量と成果の量が比例しているような事業であればそれでもよかったかもしれません。しかし最近では、頑張ったら成果がそれに比例してついてくるというものは、どちらかというと減ってきています。特にニューノーマル時代では、従来の常識みたいなものが通用せずすべてが新しいチャレンジという環境になったので、単純にそのインプットの量を増やせばアウトプットが増えるわけではないからです。

 

つまり、目標というのは、どちらかというと必達目標というよりも、仮説に近くなります。この目標を目指すことが恐らく戦略的にいちばんよいだろうというような、そういう仮説に基づくシナリオです。

 

仮説が本当に合っているか否かというのは、やってみないと分かりません。例えば、見込み顧客を獲得するのにウェブサイトへのアクセスを増やそう、今アクセス数が少ないから何倍にも増やせば見込み顧客も増えるだろうと考え、実際アクセス数を増やしたが見込み顧客が増えない。そういうことはよく起こりうるわけです。

 

そうするとなぜ増えなかったのか、ということを分析することになります。そうした時に、実は単純な量の問題ではなく、アクセスの質の問題だと思うということがわかってきたならば、立てるべき目標は単純な量的なものではなく、○○という質を伴った集客が必要だというように、内容は変わります。

 

環境が変わるごとや、実際に実施して得られた結果を分析しながら、軌道修正していく。そういう臨機応変さが必要となります。

 

夛田:期間だけではなく、総合的にいろいろな観点から、常に見直していくような視点が必要になってくるということにもなりますか?

 

松丘:そうですね。ただそこでいろんな判断があってよいわけです。仮説と違うかもしれない、仮説通りの結果が得られないがまだここに拘りたい、といった判断もあります。

 

量を増やしたら増えるだろう、という先ほどの例だと、量の増やし方が足りなかったのかもしれない。こちらがダメだったらこれにする、という単純なことではなく、そこに本人の意志だとか、論理的な分析など、いろいろなことを総合して考えます。結局、目標を変えるのは本人なので、成果が出ないから目標を変えるようにと上から言われるのでは今までと同じです。そうならないように判断していくということです。

 

夛田:目標を設定する際の自律についても前回お伝えしていますが、その中で仮説をどのように、そしてどのタイミングで変えていくかについても、あくまでも本人の意志をしっかりと踏まえて考えていくことが大切だということになるかと思います。

 

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