アジャイルHRでは代表の松丘啓司と講師の夛田素子によるYouTube「1on1チャンネル」を開設しています。本サイトでは、過去に配信した対談を1回ずつ短いコラムに編集してお届けします。

 

夛田:今日はパフォーマンスを向上させるために必要なことについて伺いたいと思います。パフォーマンスを向上させることはどの企業も望まれていることかと思いますが、このポイントについてご紹介いただけますか?

 

松丘: パフォーマンスの向上というのは仕事の成果や組織の業績を高めるということですよね。そのためには、単に働きやすさだけではなくて一人ひとりが働きがいを感じることが大切になります。その働きがいとパフォーマンスの間に割と明確な因果関係があるということがわかっているからです。では、働きがいとはいったい何なのかということですが、それを調査したトータルモチベーション指数というコンセプトがあり、それによるとパフォーマンスの高い組織のメンバーは3つの動機を強く持って仕事をしているとのことです。

 

その3つは何かというと、1つ目は “楽しみ”。仕事が楽しいということです。どういうことかというと、スポーツやゲーム、何でもそうですが、試行錯誤をして上達するとか、トライアンドエラーを続けて達成するとか、そういった成長実感や達成感を得られ続けることです。これらの充実感は同じことばかりやり続けていても得られないですよね。チャレンジするとか、実験と検証を繰り返すとか、そういった仕事の仕方をしていくことが重要です。

 

2つ目は、自分がやっている仕事に”意義”を感じられるかどうかです。仕事の結果が社会に役立っているとか、お客様に非常に喜ばれているとか、やっている事に意義があると強く感じられるので頑張れるということです。当然、どんな仕事にも意義があり、意義があるからお客様だっているわけですが、普段、仕事の意義を考えることを忘れてしまいやすいので、上司との1on1の場では、自分たちの仕事にはこういう意義があるということを確認していくことが大事ですね。

 

3つ目の動機は、“可能性”です。この仕事を通じて自分の可能性が広がっていると感じられるということです。例えば、今、やっていることは将来のキャリアビジョンに繋がっているんだと感じられると、仕事も頑張れるということです。ただ働きがいというと抽象的ですけれども、こういう楽しみ、意義、可能性といった要素に分解すると、要するに何を高めていけばよいかがわかります。マネージャーの方はチームのパフォーマンスを上げるには、チームメンバーがこういう3つの動機を強く感じられるように働きかけていく、メンバーに関わっていくということが大切だと思います。

 

夛田:私は聞いていてとても理解ができるなぁと思うのですが、会社の風土や文化的なところでいうと、仕事って楽しいというものではないとなる感覚があります。意義と言われていましたが、そんな事つべこべ言わずにとにかくやりなさいと言われたり、言われなくてもそんな雰囲気が組織の中にある企業も非常に多かったりすると思うのですが、そういったところもやはり変えていかなければいけないというところですね。

 

松丘:そうですね。同じその調査の中で、パフォーマンスを下げる動機は何なのかというと、抑圧的、例えばこれやらないと叱られるとか、無理やり強制的にやらされるなどという動機付けはむしろパフォーマンスを下げると言われています。

 

夛田:その辺りをマネージャーの方々が理解をして、どうするとパフォーマンスを上げていけるのかという工夫をしていくことの大切さを皆さんにも感じていただけたらなと思いました。

 

 

 

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