アジャイルHRでは代表の松丘啓司と講師の夛田素子によるYouTube「1on1チャンネル」を開設しています。本サイトでは、過去に配信した対談を1回ずつ短いコラムに編集してお届けします。

 

夛田:以前の動画の中で、上司から目標が与えられる時代ではないという話があり、そもそもマネジメントのスタイルが変わっているのかなと思いながら聞いていました。今日はマネジメントの変化について伺いたいと思います。松丘さん、以前は上司から目標が与えられて会社が成り立っていたという認識でいますが、もうそうではないということでしょうか?

 

松丘:未だにそういう会社が大部分を占めていると思いますが、それだとなかなか成果が出づらくなっていると思います。特にイノベーションを起こそうとすると、上からウオーターフォール型、滝のように落ちていくというやり方だとむしろイノベーションの阻害要因になるという恐れもあると思います。

 

夛田:イノベーションの観点からすると、確かにそうなのかなと思うのですが、一方でたとえば1億円という目標に対して2つの部署があったとすると5千万円ずつ、さらに部下が5人いたら1千万円ずつというふうに上から与えた方が上司としては管理が楽という気がするのですが・・。

 

松丘:そうですね。管理は楽ですね。ただ管理しているだけで業績が上がるのでしたらそんなに楽なことはないですよね。極端に言えば誰にでもできます。上から目標を与えると、やはり部下の方は目標が下りてくるのを待ってしまう姿勢になったり、あるいはそもそも目標を立てる段階で達成しそうなものしか立てなかったり、やってみないと結果がわからないようなチャレンジはしなくなったり、安全志向・リスク回避的になってしまいます。あるいは自分の目標の達成を一人ひとりが最優先にしていると横の連携が進まなかったりします。このように待ちの姿勢、リスク回避、連携ができないということはイノベーションにとっては致命的になると思いますね

 

夛田:イノベーションのためというのもあると思うのですが、以前の動画の中で成長という言葉もあったかと思います。自分が届く範囲の目標や、待ちの姿勢だと成長はできないということでしょうか?

 

松丘:そうですね。同じことを繰り返したり、できることだけをやったりといったように、いつも同じ風景ばかり見ていると、そこからの学習は少ないですよね。同じような経験ばかりしていると学びが少なく惰性的になってしまいます。道を究めるという見方もできるかもしれませんが、やはりビジネスにおける成長のためにはチャレンジしていく、やったことがないところに踏み出していくことが大切かなと思っています。

 

夛田:従来の目標の立て方と異なった立て方をしなければならないということですか?

 

松丘:そうですね。与えられるというのではなくて、自分は何をしたいのか、あるいは会社の目標達成に貢献するために自分は何によって貢献できるのか。これをやればいいのではないかと自分で考えることが必要なので、そういった意味では一人ひとりが自分の戦略を立てられるようになるということが求められていますね。

 

夛田:マネジメントが変化したことによって、目標の立て方も変わってくるというお話でしたので、次回は目標の立て方についてもお話を伺いたいです。

 

動画(YouTube)はこちらをご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=kpckdsA7vZQ