アジャイルHRでは代表の松丘啓司と講師の夛田素子によるYouTube「1on1チャンネル」を開設しています。本サイトでは、過去に配信した対談を1回ずつ短いコラムに編集してお届けします。

 

夛田:2回目の今日は、 1on1はなぜ取り入れられるようになったのか?どこから来たものなのか?について、皆さんにお伝えしていきます。松丘さん、そもそも1on1とは日本発のものなんでしょうか?それとも輸入されたものでしょうか?

 

松丘:1on1という用語はバスケットボールで使われたりするように、発祥はアメリカです。2010年を過ぎたくらいから、ビジネスの世界でも少しずつ広がってきました。

 

夛田:2010年という話がありましたが、何かこの年はキーになる出来事があった年だったということでしょうか?

 

松丘:ある年を境に急速にということではなく、2010年ごろからいわゆるデジタル経済が進展し、それに伴ってGAFAなどのデジタル系の企業の勢力が急速に強くなっていった、あるいは、経営環境自体がいわゆるVUCAと言われるように、非常に不確実性が高くなり、不安定になった時代に入りました。そのような環境下で、ビジネスモデル自体が従来のものから変わってきたというところが、大きな意味での背景と言えるでしょう。

 

夛田:経営環境が変わっていく中で、上司と部下のあり方自体も少し変化をさせなければいけないという意図もあって、1on1というものが始まったということでしょうか?

 

松丘:そうですね。ビジネスモデルがある程度、確立していると、上司はどうすればうまくいくか、成長するために次は何をすればよいかとわかっているわけですが、上司自身がどうやればよいかわからないという状況になったので、上から命じたり指導したりという、上意下達の方法ではなかなか成果につながらなくなってきたのだと思いますね。上からじゃなくて一人ひとりが自分で考えてやってみるとか、一人ひとりが持っている違った視点や価値観を活かして自律的な動き方をしていかないと、なかなかイノベーションは生まれてこないし、成果にはつながっていかないという変化があるのかなと思います。

 

夛田:ということは1on1の場でも、自分が今後、自律的に何に取り組んでいく必要があるのか、何をしたいのか、といったことを話した方がよいということでしょうか?

 

松丘:そうですね。そういう自律的な姿を目指して、上司の側も支援していく。一人ひとりが自分で将来のキャリアビジョンを描いたり、自分で目標を設定したり、それに向けて行動した結果を振り返って学んでいくということが自律的にできるように、上司の側も支援していくというマインドが必要と思います。

 

夛田:時代の変化が激しくなっている中で、自律的に自分たちが何をすべきかとしっかり見据えられる場に1on1をしていくということが、大きなポイントと感じました。

 

 

動画(YouTube)はこちらをご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=nnQIyWJsqqU&t=3s