6月1日より毎週月曜日12時20分~12時50分の30分間、人事向けライブ配信「HRMonday」(楠田祐・松丘啓司のオンライントーク)が始まりました。

 

第4回テーマ「ソーシャルディスタンスと1on1」

ここ2,3年で1on1を導入する企業が増えてきていましたが、コロナによる一斉テレワークを経て、伝統的な企業が1on1に取り組み始めています。今後もテレワーク中心になると、会社に対しての距離感は疎遠となり、家族との距離感は縮まります。一人暮らしの方は孤独、孤立感が高まり、会社に対する帰属意識が薄れていき、組織としての一体感が失せることも考えられます。その中で1on1が果たす役割、メンバーが離れた状態でどう組織の求心力を作っていくかをテーマにざっくばらんに意見交換しました。

 

◎現状と課題

・これまでは部下がマネジャーの近くにいるのが当然だったので、テレワークにより会社と従業員の距離感が離れているという不安感がある。

・ソーシャルディスタンスが昔のようにはならないと考えている会社が多い。従来の組織マネジメントや制度はこれまでの距離感を前提に作られているので、これからの環境に合わなくなってくることが考えられる。

 

◎今後の見解

・テレワークによって家庭内のソーシャルディスタンスも必要になる。子どもや犬。上司もそれらを認めていくことが必要。

・これまでのように時間をすべて会社の業務のために使えるわけではないので、そこも会社は認めていかければテレワークは成立しない。

・たとえば定期的に店長だけ週1回、本社に集まるということが不要になる。タイムレス、プレイスレスを加速させ、優秀な人材を採用し、将来の幹部候補者に育てていくのが重要になってくるだろう。

・1on1がより一層大切となる。部下のために時間をとって対話をする。やりたいこと、自己実現したいことなどを上司が承認することが大事で、そこから心理的安全性が生まれる。

・DX(デジタルトランスフォーメーション)を理解し、駆使する人材マネジメントが重要になってくる。

・ジョブ型の人事制度に移行する企業が増えることにより次のようなことが起こるだろう。

⇒いかにこの会社で働きたいと思うか、働きがいあるかが大事になってくる。

⇒これまでオフィスで働いている風だった社員が浮き彫りになる。

⇒パフォーマンスを高く評価した場合、優秀な人材が報酬の高い外資系に流出する恐れもあるため、働きがい、仕事の楽しさを訴求できるかどうかが重要になる。

⇒雇用類似が増える。

 

最後に以下のように纏めました。これからは仕事の楽しさをどうやって作りだしていくかが大事となる。短期的には上司が指示する方が早いが、中長期的には自分で考えて成果を出すことの方が早い。そのためには、一層部下に仕事を任せ自律を促進させる。上司は、部下との距離感を保ちながら1on1を実施してそのような状態に導く。メンバー個人によって違ってくるステップやスピードに合わせ、承認していく。この仕組みを組織としてどう作っていくか、チャレンジしていくかがとても重要になる。すべての産業に当てはまることなのでぜひ実践していただきたい。